きっぷってなに?乗車券と特急券ってなにが違うの?

きっぷ
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みなさんが鉄道を利用する際、必ず「きっぷ」を購入しています。

その「きっぷ」を購入する際、「乗車券」や「特急券」などいろいろな種類を購入していますが、これらの違いはご存じでしょうか?

それぞれのきっぷの特徴、違いを少しでも理解していれば、鉄道旅がお得に、幅のある旅になるかもしれません。
少しでも参考になれば嬉しいです。


きっぷの全体像はこうなっている

まずは「きっぷ」の全体像をご覧ください。

次からそれぞれの解説をしていきますが、混乱してきたらこの全体像に立ち返ってみると整理できるかと思います。

それぞれ解説していきましょう。


「きっぷ」は「乗車券」と「料金券」の2種類に分けられる

それでは、きっぷの基本的な分類について説明します。

きっぷは、「乗車券」と「料金券」の2種類で成り立っています。

乗車券

鉄道を利用する際、必ず購入しなければならないきっぷが「乗車券」です。

乗車券は、出発駅から最終目的駅まで列車に乗るために最低限必要なきっぷです。

普通列車に乗る際は、基本的には乗車券のみ持っていれば問題ありません。

料金券

「料金券」は、普通列車以外の特別な列車に乗る場合普通列車の指定席に乗る場合などに必要になるきっぷです。

「普通列車だと遅いから早い列車に乗りたい」とか、「普通列車で良いけど指定席があるならそちらに乗りたい」とか思うことありますよね?

そういった場合に料金券を購入するのです。

課金と思っていただければ理解しやすいでしょうか。

みなさんも普通列車では遅いからと新幹線に乗ることがあるかと思いますが、
その際には料金券を購入(課金)しています。


普通乗車券とは

先ほどご説明したとおり、乗車券は出発駅から最終目的駅まで列車に乗るために最低限必要なきっぷです。

乗車券はさらに「普通乗車券」「定期乗車券」などに分類されます。

一般的に乗車券といえば「普通乗車券」のことを指します。

「定期乗車券」とはいわゆる定期券です。

それぞれについて解説すると長くなるため、ここでは一般的な「普通乗車券」について見ていきます。

普通乗車券は「片道乗車券」「往復乗車券」「連続乗車券」の3つに分けられます。

以下の図を用いてそれぞれ説明していきます。B駅は、A駅とC駅、D駅とE駅をつなぐそれぞれの路線の停車駅です。

片道乗車券

乗車券の中で最もベーシックなものが「片道乗車券」です。

これはシンプルに、出発駅から目的地駅までを片道1回だけ利用するために必要となる乗車券です。

普通乗車券には、一度通った区間にぶつからない限り片道として扱うというルールがあります。

このルールに基づくと、「A駅→B駅→C駅→D駅→B駅」も片道という扱いとなり、片道乗車券で乗車できます。

また、片道乗車券には有効期間があります

有効期間は、営業キロ(乗車券の運賃計算をする際の距離のこと)が100キロまでのときは1日、100キロ超200キロ以内のときは2日となり、以降200キロ増すごとに1日ずつ増えていきます。

往復乗車券(2026年3月13日に廃止されます)

行きと帰りの経路が同じ場合にまとめて購入できる乗車券が「往復乗車券」です。

「A駅→B駅」が行きの場合、「B駅→A駅」が帰りとなり、行きと帰りの乗車券が2枚1組で発売されます。

先ほどの例のように「A駅→B駅→C駅→D駅→B駅」を行きとして購入した場合、「B駅→D駅→C駅→B駅→A駅」が帰りです。

往復乗車券の有効期間は片道乗車券の有効期間の2倍です

連続乗車券(2026年3月13日に廃止されます)

片道でも往復でもない特殊な経路の場合に発売される乗車券が「連続乗車券」です。

特殊な経路とは、経路が重複する場合や1周を超える場合を指し、2枚1組で発売されます。

イメージしづらいかと思いますので、具体例を挙げて説明します。

先ほど、普通乗車券は一度通った区間にぶつからない限り片道として扱うというルールがあると説明しました。

「A駅→B駅→C駅→D駅→B駅→A駅」という経路で乗車券を買いたい場合、B駅に戻ってきたところで一度通った区間にぶつかってしまいます。
「A駅→B駅→C駅→D駅→B駅」で乗車券は打ち切りとなります。

この場合、「A駅→B駅→C駅→D駅→B駅」を連続1、「B駅→A駅」を連続2として2枚1組の乗車券として発売され、これが連続乗車券となります。

つまり、「A駅→B駅→C駅→D駅→B駅」と「B駅→A駅」の片道乗車券をそれぞれ購入したことと同じですが、当然片道乗車券をそれぞれ購入した場合との違いがあります。

それは、乗車券の有効期間が2枚の営業キロ(乗車券の運賃計算をする際の距離のこと)を合算して計算されるということです。

例えば、「A駅→B駅→C駅→D駅→B駅」(連続1)が190キロ、「B駅→A駅」(連続2)が15キロだったとします。

片道乗車券として購入した場合、有効期間はそれぞれ2日と1日となります。

これに対し、連続乗車券として購入した場合、有効期間は205キロとして計算され3日となるため、「A駅→B駅→C駅→D駅→B駅」(連続1)を3日間使用することも可能となります。

普通乗車券とは
 ・出発駅から最終目的駅まで列車に乗るために最低限必要なきっぷ
 ・「片道乗車券」「往復乗車券」「連続乗車券」の3つで構成される

種類説明有効期間
片道乗車券・出発駅から目的駅までを片道1回だけ利用するために必要となる乗車券100キロまで1日
100キロ超200キロ以内で2日
以降200キロごと1日追加
往復乗車券・行きと帰りの経路が同じ場合にまとめて発見される2枚1組の乗車券片道乗車券の2倍
連続乗車券・特殊な経路の場合(経路が重複する場合や1周を超える場合)に発売される乗車券
・出発駅から一度通った経路にぶつかる駅までで1枚、残りの区間で1枚の2枚1組
2枚の営業キロを合算

料金券とは

ここまできっぷの構成要素の1つ「乗車券」を見てきました。

ここからは構成要素のもう1つである「料金券」を見ていきます。

繰り返しとなりますが、「料金券」は普通列車以外の特別な列車に乗る場合や普通列車の指定席に乗る場合などに必要になるきっぷです。

特別な列車といえば、代表的なものとして特急列車が挙げられます。

よく特急列車の車内放送で、「この列車への乗車には乗車券のほかに特急券が必要です」とアナウンスがあります。

特急列車は普通列車より停車駅が少なくスピードを出して走れるため、乗車するために課金が必要となっています。
料金券の一つである「特急券」を購入する必要があるのです。

上の図で示したとおり、料金券にも様々な種類があり、それぞれ以下のとおりです。

種類説明
急行券急行列車に乗車する際に必要。指定席を予約する場合は指定席券も併せて発券される
特急券(特別急行券)指定席特急券特急列車の指定席に座る際に必要。
自由席特急券特急列車の自由席に座る際に必要。指定席特急券から指定席料金分が引かれた金額で発売される
グリーン券特急列車のグリーン車に乗車する際に特急券と別に購入が必要。特急券とグリーン券が併せて発券される
寝台券寝台列車に乗車する際に必要。寝台特急列車の場合は、別途特急券の購入が必要
指定席券(急行・普通列車)急行列車・普通列車の指定席に座る際に必要。急行列車の場合は、別途急行券の購入が必要
乗車整理券特急列車・急行列車以外で、JRが購入を必要とした列車等に乗る際に必要

一つずつ見ましたが、ややこしくなるため、特急列車のような列車に乗る際には乗車券とは別に「特急券」を始めとした料金券を購入する必要があると覚えておけば十分だと思います。

ちなみに新幹線は特急列車の1種のため、乗車には特急券の購入が必要です。

料金券とは
 ・特急列車のような特別な列車に乗る際に乗車券とは別に購入が必要となるきっぷ
 ・特急列車の指定席に座る際に必要となるのは「指定席特急券」


実際に乗車券と料金券を購入してみよう

それでは、実際にきっぷがどのように発券されるか考えてみたいと思います。

ここでは2パターンを考えてみます。

パターン①

出発駅  :静岡駅
最終目的駅:岐阜駅
列車①  :静岡駅~名古屋駅(東海道新幹線指定席)
列車②  :名古屋駅~岐阜駅(東海道線)

この場合、きっぷは片道乗車券1枚と指定席特急券1枚の計2枚が発券されます。
以下のとおり整理すると分かりやすいかと思います。

出発駅経由駅①最終目的駅
静岡名古屋岐阜
路線東海道新幹線東海道線
列車新幹線(特急)普通
座席指定席
乗車券片道乗車券(静岡~岐阜)
料金券指定席特急券

パターン②

出発駅  :岡山駅
最終目的駅:浜松駅
列車①  :岡山駅~東京駅(寝台特急サンライズ出雲)
列車②  :東京駅~新宿駅(中央線)
列車③  :新宿駅~甲府駅(特急あずさグリーン車)
列車④  :甲府駅~静岡駅(特急ふじかわ自由席)

ややこしいので各駅の位置を見た上で先ほどのように整理してみましょう。

出発駅経由駅①経由駅②経由駅③経由駅④最終目的駅
岡山東京新宿甲府富士静岡
路線山陽線・東海道線中央線中央線身延線東海道線
列車寝台特急普通列車特急特急
座席B寝台グリーン席自由席
乗車券連続1
(岡山~富士)
連続2
(富士~静岡)
料金券・指定席特急券
・寝台券
・指定席特急券
・グリーン券
自由席特急券

上記のように整理されます。

乗車券は「連続乗車券」が発券されます。

料金券は、「サンライズ出雲の指定席特急券、寝台券」「あずさの指定席特急券、グリーン券」「ふじかわの自由席特急券」が発券されますことが分かりますね。


まとめ

ここまでいろいろ説明してきましたが、基本はひとつです。

それは、
乗車券は出発駅から最終目的駅まで列車に乗るために最低限必要なきっぷ
料金券は特別な列車に乗る際に追加で購入が必要なきっぷ
です。

これをベースにいろいろなきっぷを組み合わせて、みなさんならではの鉄道旅行を楽しんでいただければと思います。

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